ウツボカズラの夢
ここのところ、家族(主に娘ですが)に対して悶々とすることが多かった私です。
更年期もあって、うつ気味なのかしらと思ったりもしたのですが、
最近読んだ本のせいかも、と思い至りました。
という、乃南アサさんのお話です。
ドラマ化もされたみたいですね。
私の母から回ってきたもので、
夫→私の順で読みました。
(ちなみに私の母と、私たち夫婦は読書という趣味でつながっています。)
乃南アサさんは重いテーマでもエンタメ的にぐいぐい読ませる、
並外れた表現力をもつ作家さんだと思います。
「風紋」「晩鐘」(犯罪被害者、加害者それぞれの家族についての話)等、
かなり読後のダメージをくらう作品も多くて
ちょっと心配だったのですが、夫が「全然大丈夫」というので
つい読んでしまいました。
内容は、雑に言うと家族が崩壊していくものです。
両親が自分にしか関心のない人たちで、
子どもたちも可愛げがないというか・・。
小さい頃から必要な愛情を受けてこなかったのかも
しれないけれど、
子どももいつか子どもではいられなくなる。
SOSを発するようにやってしまった愚行も、
結局自分で責任を取らざるを得なくなってしまう・・。
なんともやりきれないものがありました。
(物語のどこにフォーカスするかで、
全然違った感想になるかもしれませんが。
あくまでも私の主観です。)
誰も悪人とは言い切れないけど、
もうちょっと愛情を表すことができていたらと
切なくなりました。
でも、自分の境遇も似たものなのかも・・
なんて、疑心暗鬼になったりして。
それでちょっとゆううつなこの頃でした。
(しかし、この本を読んでも全然平気な、夫の能天気さにも驚きです。
でもその明るさのおかげで、我が家は比較的平和なのかな~とも思います)
もっと家族への愛情を表現していこうと思います(*^_^*)
もしもこの話のお家に犬がいたら、なにか変っていたかもしれません・・。
私もやってます↓↓